公務員が副業をしているのが職場に発覚して、懲戒処分を受けている事例が実は結構あるのをご存知ですか?
『ばれないようにこっそりやってるから大丈夫だよね?』と思っているそこのアナタ、間違いなくばれますので気を付けてください。
公務員の副業がばれるメカニズムについては、下記の記事をご覧ください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://momomo02.com/fukugyo-3/]
今回は、そんな安易な気持ちで副業に手を出して懲戒処分になってしまった事例を紹介していきます。
Contents
副業がばれて懲戒となった事例 ①免職
懲戒処分の中で最も重い処分が『免職』です。
免職は、公務員の身分を剥奪すること、一般企業でいう『懲戒解雇』にあたります。
懲戒処分の中では処分が一番重く、一度免職されると2年間は再び公務員となることが出来ません。
2年間、複数の飲食店でアルバイト
2017年、札幌市の職員が、複数の飲食店で深夜にアルバイトを行い、約200万円の収入を得たとして、懲戒免職処分となりました。
勤務時間中の居眠りや、離席時間が長かったところを不審に思われ、発覚したようです。
ちなみにこの職員は、離婚した家族への養育費の支払いがあったのですが、その支払いの為に消費者金融から借金をしており、アルバイト代は借金返済に充てていたようです。
偽ブランド品の販売
2014年、陸相自衛隊の男性が、偽ブランド品を同僚に販売、約20万円の利益をあげたとして、懲戒免職となりました。
この件では、収入があったことが直接の原因ではなく、偽ブランド品の販売が、商標法に違反及び詐欺罪に該当するとして、起訴されたことによります。
町立病院の医師が、他の民間病院でアルバイト
2018年、徳島県の医師が、研修と偽って、他の民間病院で無断アルバイトを行っていたため、懲戒免職となりました。
アルバイトの期間は3年以上におよび、収入は約3800万円あったそうです。研修と言いながらアルバイトをしていた点が不正受給(詐欺)と判断され、免職という重い処分が下っています。
副業がばれて懲戒となった事例 ②停職
免職の次に重い処分が『停職』になります。
停職は、1日以上1年以下の期間、職員としての身分は保有させたまま職務に従事させないとを言います。もちろん、その期間の給与は支払われません。
キャバクラの送迎アルバイト
大阪市の職員がキャバクラの送迎アルバイトをしていたとして、6か月の停職処分となりました。
この職員は、2011年から2014年までの4年間、キャバクラのホステスを送り届けるアルバイトをしていたようです。
「夜に副業している」との通報があり、さらに、店名などの詳細情報が寄せられました。
情報提供を受け、市職員が店の近くで張り込み、アルバイトの現場を確認され発覚したそうです。
不動産投資で年間7000万円の収入
宝塚市の管理職だった者が、不動産投資で7,000万円の収入を得ているのが発覚し、6か月の停職とされました。
この職員は、勤務時間中に公務用のパソコンを使ってメールでの商談なども行っていたため、上司から怪しまれ、発覚したそうです。
勤務時間中の副業は、職務専念義務に違反し、厳しい処分が下されます。
アダルトビデオに出演
栃木県で、アダルトビデオに出演し、報酬を得ていたとして、26歳の消防副士長が停職6か月の処分を受けました。同職員は、当日付で依願退職しています。
重大な信用失墜行為であるとして、停職という重い処分となっています。
金券ショップビジネスで1500万円の利益
労働基準監督署の職員が、平成11年4月から12年間、週3、4回程度、旅行券や商品券を金券ショップで割安に購入。その金券で新幹線の切符や航空券を手に入れた後、払い戻して差額を得ていたようです。
総利益は、12年間で約1500万円と言われ、また、この職員は得た利益を税務署に申告しておらず、発覚後に対象となる過去5年分の税金を納めたそうです。
この事例では、1か月の停職処分を受けています。
副業がばれて懲戒となった事例 ③減給
停職より1つ軽い処分が減給です。1年以下の期間で、基本給の月額の5分の1以下に相当する額を給与から減額するもの、とされています。
女性警察官が風俗店でアルバイト
下関警察の女性巡査が、平成30年9月から11月の間、福岡県内の風俗店でアルバイトをし、約8万円の報酬を得ていたとして、減給10分の1(1か月)の懲戒処分を受けました。
県警への情報提供があり、発覚したとのことです。
停職になったアダルトビデオ出演の消防士と同様、信用失墜行為に該当すると思われますが、処分の重さが違います。自治体によって、判断基準が異なることにも注意が必要です。
20年間、新聞配達のアルバイト
20年間、新聞配達のアルバイトをしていた甲府市の職員が、減給10分の1(6か月)の懲戒処分を受けています。
この職員は、1993年9月からほぼ毎日、午前3~6時まで朝刊の配達を行っていたとのことです。
勤務状況は問題なかったようですが、、税務署から所得の修正申告を求められ、職場に報告し発覚しています。
不動産賃貸経営で年間600万円の収入
仙台市の40代職員が、不動産賃貸業を実質的に経営していたとして、減給10分の1(3か月)の懲戒処分となりました。
「資産運用のつもりで、副業にあたらないと思った」とのことですが、母親名義の会社を設立し、実質的に経営していた、悪質なケースです。
副業がばれて懲戒となった事例 ④戒告
懲戒処分で一番軽いものが『戒告』です。その責任を確認し、及びその将来を戒めるもの、とされています。
一般企業で言うところの、厳重注意に該当するものです。
看護師がスナックでのアルバイト
兵庫県の看護師が、2ヶ月間、休日や夜勤明けの計13回、スナックでアルバイトをして、約10万円の収入を得たとして、戒告の処分を受けています。
客からの通報がきっかけで発覚したとのことです。収入金額は全額東日本大震災の復興支援団体に寄付されており、戒告の処分にとどまったようです。
18年間、無許可でマンション経営
兵庫県職員が、無許可で不動産賃貸業(マンション経営)を営み、約18年間に渡り、年間約2000万円の収入を得た事例です。
収入のほとんどがマンション建設の借金返済や維持管理費などで消費されており、所得が少なかったため、戒告で済んだのでしょうか。
公務員がこっそり副業で懲戒処分!? まとめ
いかがでしたでしょうか?
公務員がこっそり副業すると、ばれた時に懲戒処分となります。これは公務員に限らず、会社員であっても、就業規定に違反するような副業があった場合、処分が下る可能性があるので、注意が必要です。
別記事で、申請の必要がなく、バレても問題ない公務員向けの副業を紹介していますので、副業をされる際は、そちらを参考にしてください。
それでは('ω')ノ